写真


無事、全ステージ終演いたしました。
足を運んでくださった皆様、公演に携わった全ての皆様、本当にありがとうございました。

とても好評の声をいただいて、なによりの幸せです。
いつももうちょっと賛否両論で、もちろん今回だってそうなのですが、
いつにもましてお褒めいただくことが多くって。
里美さん曰く、「ひょっとこ乱舞・アマヤドリ合わせて一番好評かも」とのことです。

観てくれた方の人生の、なにかになっていたらそれはもう、たまらないです。


***



劇団の公演が終わるといつでも魂が抜けた様にぐったりするのですが、
今回もまたそうです。

スタッフ・キャストで朝まで打ち上げをやって、
家に帰って寝て、それはもうとてもたくさん寝て、
夕方目覚めたらなんだか身体が水になってしまったみたいな気持ちでした。

ぼうっとした頭で、そろそろ旅に出ないと本当にだめになるのかもしれない、と思いました。



このごろ、何かを掛け違えているような感覚に襲われていて、
そう感じていることすら見て見ぬ振りしていたのですが、
いつ頃からだろう、確かにその何かはむくむくと、ひっそり、だけど着実に育っているようで。



大人になった、と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、
なんだかこの、所在のなさというか。 ぼやけた感覚、と言いますか。
どうにも「自分」という人格がどこかにいってしまったような、
知らない間に違う誰かになってしまったような、
居心地の悪さをそろそろごまかしきれなくなっているのです。 


生活環境が変わったりして、一人でいる時間がぐんと減ったからか、
誰かと一緒に居る時間はなんだかごまかしごまかし、いろんなことから逃げて生きている部分があるんだろうと思います。


そう、自分で自分を肯定するというか、自分の足で立つというか。
そういうことをサボっているんだな。

つくづく、嘘のつけない人間だなぁ、と思います。
そんなこと頑張らなくっても、気にしないでへっちゃらで誰かに頼って生きていけばいいのに。
どうしてもそれができない。


旅に出ることは、私にとってひとりの時間をつくることでもあって。 
国内で一人旅っていうのはしたことないけど、言葉の通じないひとたちに囲まれているのが気がラクで。 
行ったことのない場所で、よく知らないひとたちと出逢って、関わってもいいし、関わらなくてもいいし。
肩書きとか、しがらみとか、見栄とか、嫉妬とか、不安とか、
そんないろんなあれこれから解放されて裸の自分になれる、そんな感覚を求めて旅に出るのだと思います。

たましいがザッ!て研ぎすまされるような。
そういうイベントを起こしていかないと、腐っていくんだなぁ、私は。
それで、ひとり旅は概してそういうイベントである。


お芝居をつくることも大概そうで、そうだったはずで、今回の公演だって6月の『河童』だって、
そういう研ぎすまされた瞬間はたくさんたくさんあったんだけど、
なんだろうか。


やっぱりなにかを掛け違えている部分があるんだろうな。
私にとって大切な大切なお芝居だから、それしかないから、
ちゃんと考えなくっちゃあいけない。



とにもかくにも、足を運んでくださった皆様には本当に尽きない感謝です。
劇場で、観てくれる人と出逢うのが、私の生きる意味です。
おこがましいかもしれないけど、心からそう思います。


もっともっと精進いたします。
ありがとござんした。


小角 まや